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γ-GTP(ガンマ-GTP)の基準値について


γ-GTPは人体内でのアミノ酸の移動に深く関わる酵素で、全身の臓器に分布しています。こうした臓器の1つに肝臓がありますが、肝臓では何らかの障害によってその機能が侵されている場合に、肝臓内での生成が活性化する事によってγ-GTPの血中濃度を高めるという特性があります。その為、血液検査において肝臓の状態を計測する為の重要な指標ともなっています。


γ-GTPの血中濃度は50IU/リットル以内が正常範囲の基準値とされ、下限については定められていません。50?100の値にある場合は肝障害・慢性肝炎・脂肪肝といった症状が疑われる事となります。そして100を超過した場合については、急性の肝障害や胆道の各種疾患・肝癌といった重篤な病気の可能性も指摘される事となります。



実際の検査においては、飲酒の有無が短期的なγ-GTP数値の上昇に大きく寄与するという面があります。値が100以下で飲酒以外に肝機能を阻害する病気等を有していないケースでは、当面の飲酒を避けるだけでも正常値の値にまで短期間で回復するケースも多く見られます。


また肥満の状態にある場合にはそれ自体が持続的に値を高くする要因となり、肝炎や脂肪肝を誘発する原因ともなります。


従って特に100以上の値を計測して経過観察を要するようなケースでは、断酒や栄養指導を行った上で当面の値の低下を狙うと共に、通常時のγ-GTPの値がどの程度であるかを把握した上で、肝臓の精密検査を並行して行う事となります。


また肝機能が著しく低下するにまで症状が至っている場合については、γ-GTPは正常値かそれほどの高い値を計測しない場合があります。これは、肝臓内での酵素生成機能までも低下しているが故に起きる事象です。この状態では肝機能の低下による明らかな身体症状が見られる場合が殆どである事から、その中から典型的なものを捉えた上で、精密な検査と合わせて状態の把握・医学的対処を行う事となります。


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