痛風こらむ

尿酸値を下げたい方のための薬について

尿酸は、タンパク質や核酸など、分子内に窒素を含んでいる物質の代謝が行われた後にできる、いわば老廃物です。私たちの体は常に代謝が行われていますから、尿酸も日常的に体内で生成されてきます。この老廃物としての尿酸は、その名前にもあるとおり腎臓から尿中に排泄されます。



ところが、尿酸というのはかなり水に溶けにくい物質で、もし体内に過剰にできてしまうと、尿中に溶けきれなくなり、十分に排泄できなくなってしまいます。それでも血液中に溶けている間はまだ良いのですが、当然ながら排泄が十分にできないままに老廃物としての産生が増えている状態が長く続くと、血液中にも溶けきれなくなった尿酸がついに体内で析出、結晶化し始めます。


そして、なぜか結晶化を起こしやすい部位が、足の指や関節です。ここで結晶化し、風が吹くだけでも痛いというのが語源と言われるほどの激しい痛みである痛風を引き起こすことになるのです。



尿酸値の基準値は7.0mg/dL以下です。もし9.0mg/dLもあると、痛風の可能性が高くなります。尿酸値を下げる薬を飲むことになった人は、既に痛風発作を起こしたことがある人も多いでしょうが、あくまで尿酸が作られるのを抑制したり、できるだけ尿に排泄しやすくする薬であって、既に体内で析出、結晶化してしまっている尿酸、つまり痛風発作の原因そのものを直接何とかしようとするものではありません。


ですから、痛風発作、痛みそのものは薬を飲んでも治まりません。痛みを抑制するには別の薬、つまりは痛み止めの薬を服用する必要があります。


また、初めのほうに書いた説明で理解していただけると思いますが、尿酸が作られるのを抑制する薬の場合、それはイコールタンパク質や核酸の代謝を抑制する薬ということになります。タンパク質や核酸の代謝は当然ながら私たちにとって重要な仕組みですから、これが抑制されるということは副作用が生じる可能性も大きくなります。主治医の先生とよく相談するようにしましょう。


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